私は今日まで、コアウィーブという会社を知らなかった。
その会社の社債が急落した。
そして日経平均が、3,318円下がった。
下げ幅は、なんと!!
歴代3位!!
知らない会社の借金の話で、私の口座から追証のお知らせが届いた。
一部を損切りして、ほっとしていた矢先である。
敵から逃げ切ったと思って振り返ったら、すぐ隣にいた。
ホラー映画で、だいたい最初にやられる人の動きだ。

── 本日のまとめ(先に結論) ──
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 日経平均 | 64,425.95円(-3,318.34円/-4.90%)。下げ幅は過去3番目 |
| TOPIX | 3,999.34(-97.44/-2.38%)。4,000ポイントを割り込む |
| 日経半導体 | 3,917(-454/-10.39%) |
| 引き金 | 米AIクラウド「コアウィーブ」の社債急落。AI投資の資金繰りに不安 |
| TSMC | 7〜9月期の純利益は69%増で市場予想を上回る。それでも売られる流れは止まらず |
| 私の口座 | 日経レバとソフトバンクGが直撃。一部損切り後に追証 |
| 心境 | マジ最悪。でも退場はしていない |
── 863円安で始まって、そのまま沈み続けた ──
| 指標 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 64,425.95 | -3,318.34(-4.90%) |
| TOPIX | 3,999.34 | -97.44(-2.38%) |
| グロース250 | 756.53 | -25.05(-3.21%) |
| 日経半導体 | 3,917 | -454(-10.39%) |
| 日本国債10年 | 2.895% | ─ |
| 韓国KOSPI | 5,554.23 | -454.59(-7.57%) |
| 台湾加権 | 46,969.87 | -1,655.96(-3.41%) |
※15日17時35分時点のボード表示。
日経平均は863円安で始まった。
そこから戻る場面は、ほぼなかった。
ずるずる、ずるずる。
終値は3,318円安。
犯人ははっきりしている。
| 銘柄 | 下落率 |
|---|---|
| アドバンテスト | -14.95% |
| ソフトバンクグループ | -9.32% |
| 東京エレクトロン | -7.78% |
この3銘柄だけで、日経平均を2,100円以上押し下げた。
3,318円のうち、3分の2がこの3人である。
そしてソフトバンクグループは、私の主力銘柄である。
日経平均を壊した3人のうち1人を、私は自分の財布で応援していた。
── コアウィーブ・ショックを、日常の言葉に超訳する ──
今日の主役は、コアウィーブ。
名前を聞いたのは、今日が初めてだ。
調べたことを、順番に書く。
1. コアウィーブは「AIのための貸し倉庫屋」
コアウィーブは、米国のクラウドサービス会社。
AI用の半導体を積んだデータセンターを作り、それをAI開発企業や大手クラウドに貸している。
「ネオクラウド」と呼ばれる業態の先駆けだ。
超訳すると、AI専用の貸し倉庫屋である。
倉庫の中身は、エヌビディアの高価な半導体。
その倉庫を建てるお金の多くを、借金でまかなっている。
2. その借金の「値段」が急に悪くなった
コアウィーブが発行している社債のひとつに、2032年に返す約束で、利率が年9%台後半のものがある。
この社債の利回りが、15%に達した。
社債の利回りが上がるというのは、社債の値段が下がるということ。
「この会社にお金を貸すのは危ないかもしれない」と思う人が増えた、というサインである。
年9%で借りている人の借用書が、市場では年15%の値打ちでしか売れなくなった。
借用書の買い手が、信用を値切っている。
コアウィーブの株価は、15%超下がった。
3. 今週ずっと出ていた「お金が続くか」問題の、最初の実例
今週、こんな発言が続いていた。
| 誰が | 何と言ったか(報道ベース) |
|---|---|
| インテルのリップブー・タンCEO | 今後の課題は資金と調達コスト、投資収益率 |
| ブロードコムのホック・タンCEO | 最大の制約は資本かもしれない |
| ブラックロックのラリー・フィンクCEO | キャリア50年で初めて、真の意味での資本不足を目の当たりにしている |
みんな「お金が足りなくなるかもしれない」と言っていた。
そこに、実際にお金の調達で苦しそうな会社が出てきた。
心配が、ただの心配ではなくなった。
市場では「AI投資のボトルネックが、電力から資金調達へ変わってきている」という声も出ている。
4. 小さなほころびが、パニックになった
コアウィーブ1社の話としては、まだ小さなほころびだ。
そう指摘する専門家もいる。
ただ、AI・半導体株はもともと高いところにいた。
「ちょうどいい売り理由ができた」と、利益を確定する売りが一気に出た。
そこに14日の米CPIの上振れも重なった。
高いところに積み上がっていた期待が、小さな石ひとつで雪崩になった。
ゴールドラッシュで言えば、こうなる。
つるはしは売れている。
でも、つるはしを借金で大量に買って、掘る場所を貸していた業者の資金繰りが怪しくなった。
そのニュースで、町中がざわついた。
── TSMCは最高益。それでも、誰も喜ばなかった ──
今日は台湾のTSMCも決算を出した。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 7〜9月期の純利益 | 7,631億台湾ドル(前年同期比69%増) |
| 市場予想 | 7,463億台湾ドル(上回った) |
| 位置づけ | 6四半期連続の過去最高益 |
AI需要で、過去最高。
予想も上回った。
決算は、悪くなかった。
むしろ、かなり良い。
でも今日は、それで買われる空気ではなかった。
昨日のASMLも、過去最高だった。
今日のTSMCも、過去最高だった。
半導体を作る側は、2日続けて100点を取った。
市場が心配しているのは、作る側ではない。
お金を払う側が、払い続けられるかどうかだ。
その答えは、10月末に出る大手クラウド各社の決算まで持ち越しになる。
「潮目が変わるとしたら、そこだろう。それまでは調整が続いてもおかしくない」という声も出ている。
── 全面安ではなかった。逃げたお金は、内需へ ──
今日も、全部が下がったわけではない。
東証プライムでは、3割強の銘柄が値上がりした。
小売りや医薬品といった、内需・ディフェンシブ株が逆行高。
「株式市場からお金が抜けているのではない。バリュー株やディフェンシブ株に避難している」という見方もある。
お金は消えていない。
引っ越しただけである。
そして私の持ち株は、引っ越し元に集中していた。
── 日経レバとソフトバンクG:保有数の多い順に、やられた ──
私の口座で、持っている数が多い銘柄。
日経レバ。
ソフトバンクグループ。
この2つが、今日いちばん下がった種類の銘柄だった。
日経平均が4.90%下がれば、日経レバはその約2倍動く。
ソフトバンクグループは9.32%安。
保有数が多い順に、きれいに殴られた。
朝は、一部を損切りした。
これで少しは安全になった、と思った。
そこへ、死神から追証のお知らせ。
いまは、お金をかき集めることで頭がいっぱいである。
明日も暴落レベルなら、さらに損切りが必要になる。
13日と14日の記事に、「どこまで下がったら損切りするか、決めておく」と書いた。
決める前に、相場が決めてくれた。



── 今年をひとことで言うと、コールド負け ──



今年の前半は、調子がよかった。
途中で事故って、大きな損失を出した。
年末に向けて、逆転満塁ホームランを狙っていた。
結果。
ノーヒット。
完全試合を食らった。
しかもコールド負け。
野球の負け方を、ひと通り体験した。
マジで最悪である。
気分が悪い。
明日からは、塩おむすびで我慢する。
具がない。
今の私の口座と同じである。
ただ、ひとつだけ自分に言い聞かせておく。
命までは取られていない。
相場から退場したわけではない。
コールド負けでも、次の試合はある。
仕切り直しである。
── 明日に向けて ──
15日夕方の時点で、日経先物(ミニ)は64,580円で125円安。
米国株の取引は、これからである。
コアウィーブの社債がさらに売られるのか、落ち着くのか。
明日の東京は、それ次第になる。
私にできるのは、入金と損切りの段取りを決めておくこと。
そして、塩おむすびを握ることである。
※本記事は私個人の投資記録であり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。数値は記事作成時点で確認したものです。相場の見方はあくまで個人の印象であり、投資の最終判断は、各自の責任で行うものです。








