日本の投資家にとっての大イベント、日銀の金融政策決定会合がありました。
結果は0.25%の利上げ。政策金利は1.25%になりました。
31年ぶりの高い水準です。
私は正直、暴落を覚悟していました。
余力はありましたが、利上げで大きく下げたら嫌だと思い、今日も何もせずに一日を過ごしています。
ところが結果は・・・、日経平均882円高。
午後には上げ幅が一時1,300円まで広がりました。
また予想が外れたわけですが、数字をよく見ると、単純に「利上げでも上がった」という話ではありませんでした。
TOPIXは、マイナスで終わっているのです。
── 本日のまとめ(先に結論) ──
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日銀の決定 | 政策金利を0.25%引き上げ、1.25%に。31年ぶりの高水準 |
| 日経平均(本日終値) | 65,018.95円(前日比 +882.70円・+1.38%)。一時1,300円高 |
| TOPIX | 4,091.14(-3.05・-0.07%)とマイナス |
| 上昇の主役 | AI・半導体。日経半導体指数は5.41%高 |
| 材料 | エヌビディアとアームのCEO発言、中東の緊張緩和期待 |
| 日本の長期金利 | 2.984%へ低下。利上げしたのに下がった |
| 私の売買 | なし。余力はあったが動かず |
| 追証 | 通知なし |
| SBG | 一時5%高まで上げるも、上ヒゲをつけて終了 |
── なぜ利上げしたのに上がったのか ──

まずはここからです。
日銀は市場予想通り、政策金利を0.25%引き上げて1.25%としました。
午前中の日経平均は6万4,000円台で推移していましたが、結果発表後に午後の取引が始まると上げ幅を一時1,300円まで広げ、9月10日以来6営業日ぶりに6万5,000円台を回復しています。
利上げの発表で、むしろ買われたわけです。
1.25%は、まだブレーキではない
理由として挙げられていたのが、金利の水準そのものでした。
専門家は、利上げといっても金融引き締めではなく、まだ金融緩和の正常化の範囲内と受け止められる、日本株を下押しする要因にはならない、と説明しています。
根拠になるのが中立金利という考え方です。
景気を熱しも冷ましもしない、ちょうど中間の金利水準のことを指します。
日銀はこの中立金利の推計レンジを1.1〜2.5%としています。
| 金利の水準 | 意味 |
|---|---|
| 1.1%未満 | 景気を温める側(緩和的) |
| 1.1〜2.5% | 中立。今回の1.25%はこの下限にようやく入ったところ |
| 2.5%超 | 景気を冷ます側(引き締め的) |
つまり1.25%は、ようやく「アクセルを緩めた」段階であって、ブレーキを踏んだわけではない。
そういう受け止めだったようです。
利上げしたのに、長期金利は下がった
昨日の記事で書いた「ビハインド・ザ・カーブ」の話が、日本でもそのまま起きました。
対応が遅れて、後から大幅な利上げを迫られる。
それが一番怖い。
専門家からも、追加利上げの可能性を示唆すればビハインド・ザ・カーブへの懸念の払拭につながり、長期金利の低下を通じて日本株には追い風だ、との指摘が出ていました。
実際、今日の日本国債10年の利回りは2.984%へ低下しています。
利上げしたのに、長期金利は下がった。
先が読めるようになると、かえって金利は落ち着く。
FOMCのときとまったく同じ形でした。
日米欧がそろった
もう一つ大きかったのが、タイミングです。
16日にFRBが利上げ。
欧州中央銀行(ECB)も10日に6月以来となる利上げを決めていました。
そこに18日の日銀が加わり、日米欧の中央銀行がそろってインフレ抑制に動いた形になります。
世界の金利上昇に歯止めがかかれば、投資環境は大きく好転する。
そういう見方が広がったそうです。
── ただし、TOPIXはマイナスでした ──
ここからが今日の本題です。
「利上げでも日本株は上がった」と言いたくなりますが、数字を並べると様子が違います。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 65,018.95 | +882.70(+1.38%) |
| TOPIX | 4,091.14 | -3.05(-0.07%) |
| 日経半導体 | 4,289 | +220(+5.41%) |
| グロース250 | 808.98 | +19.63(+2.49%) |
幅広い銘柄を含むTOPIXは、わずかですがマイナスです。
一方で日経半導体指数は5.41%高。
つまり今日の882円高は、株価の高いAI・半導体株が指数を押し上げた結果だということになります。
先週、SBG1銘柄で日経平均が569円下がった日がありました。あれの逆です。
そのときの記録はこちら↓



AI・半導体が動いた本当の理由
では、なぜAI・半導体が買われたのか。
これが利上げとは関係のないところから来ていました。
| 材料 | 内容 |
|---|---|
| エヌビディアCEOの発言 | 来年、今年の2倍の半導体を売ると見込んでいると発言。株価は2%あまり上昇 |
| アームCEOの発言 | 自社開発のAI向けCPUの売上目標の達成に、より確信を持てるようになったと発言。17日に8%高 |
| 中東の緊張緩和期待 | トランプ大統領が22日の国連総会にあわせ、湾岸諸国の指導者とイランへの対応を協議する見通しと伝わる |
アームはSBGが傘下に持つ会社です。
そのアームのトップが強気の発言をして8%高。
これが18日の東京市場に波及して、SBGは一時5%高、アドバンテストは8%高となりました。
原油も動きました。中東の緊張緩和への期待から、ニューヨーク原油先物相場は4営業日ぶりに節目の100ドルを下回る場面があったそうです。
先週まで相場を苦しめていた原油高が、いったん引いた形です。
整理すると、今日の上昇はこういう構図でした。
利上げが悪材料にならなかった。そこにAI関連の強い材料が重なった。
「利上げが良かったから上がった」のではなく、「利上げが邪魔をしなかった」というのが正確なところだと思います。
── SBGの上ヒゲが気になる ──
さて、私のコア銘柄であるSBGです。
アームのCEO発言を受けて、一時5%高まで上昇しました。
これは大きく上がるぞと思って見ていたのですが、結局は上ヒゲをつけて終わってしまいました。
上ヒゲというのは、いったん高いところまで上がったものの、そこから押し戻されて終わったときにチャートに残る線のことです。
買いたい人より、売りたい人の方が強かった証拠でもあります。
材料としては十分すぎるほど良かったのに、その水準を維持できなかった。
あくまで相場観としてですが、AI関連に対する慎重な見方は、まだ消えていないのだと思います。
戻ってきた分はありがたいのですが、素直には喜べない終わり方でした。
── 今日も何もしませんでした ──
私の売買は、今日もゼロです。
実は今日、余力はありました。
買おうと思えば買えた。
でも、利上げの発表で大きく下落したら嫌だと思い、結局は動きませんでした。
結果だけ見れば、午後から1,300円高まで上げたわけですから、買っておけば良かったということになります。
正直、少し悔しい。
ただ、これが逆だったらどうだったか。
利上げで急落していたら、私は追証の瀬戸際から一気に転落していたはずです。
取れなかった利益より、避けられた損失の方を見るようにしています。
今週は結局、山岡家の100株以外は何も動かしませんでした。
山岡家は100株のまま様子見



その山岡家は、今日もさらに上昇しています。
昨日100株だけ打診買いしておいて良かった、と思える展開です。



ただ、追加購入はしません。
過去のチャートを見返すと、長期線で大きく反発して、その後に急落するパターンがあるからです。
今がまさにその形に見えます。
上がっている今こそ買い増したくなりますが、そこで飛びついて痛い目を見たのが、つい先週の話です。
100株だけで様子を見ます。
山岡家を打診買いした日の記録はこちら↓



── まとめ ──
今週は、FOMCと日銀という2つの山を越えました。
どちらも利上げ。それなのに、どちらも株は上がりました。
今週学んだのは、市場が嫌うのは利上げそのものではなく、先が見えないことだという一点です。
ただ、今日の882円高の中身はAI・半導体に偏っていて、TOPIXはマイナスでした。
相場全体が強くなったと考えるのは、まだ早いんだと思います。
SBGの上ヒゲが、それを物語っている気がします。
来週はトランプ大統領の国連総会での演説や、中国の習近平国家主席の訪米が控えています。
方向感のない相場が続きそうだ、との声も出ていました。
私は今週、ほとんど何もできませんでした。
でも追証を食らわずに週末を迎えられたので、今週はそれで十分だと思っています。
※本記事は個人の投資記録であり、特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。投資は自己責任でお願いします。






