【2026/10/9】売ったら上がる山岡家、買ったら下がる日経レバ、天に召されたソフトバンクG。三重苦の金曜日

手の届かない高さへ浮かぶラーメン丼、下りエスカレーター、天使の羽で昇っていくスマートフォンに囲まれて苦笑いする人物のイラスト。売ったら上がり買ったら下がる投資の三重苦を表現

私はこの3日間で、きれいに3つ外した。

山岡家は、売ったら上がった。

日経レバは、買ったら下がった。

ソフトバンクグループは、持っていたら天に召された。


上がると思って買うと下がる。

絶対下がると思って売ると上がる。

株式投資あるあるを、3銘柄で同時に上演している。

なお8日は仕事が休みで、ブログも休んだ。

相場は休んでくれなかった。

目次

── 本日のまとめ(先に結論) ──

項目結論
日経平均69,030.92円(-11.19円/-0.02%)。小幅ながら3日続落
値動き朝は一時892円安。そこから戻して、ほぼ横ばいで終了
山岡家(3399)8日までに500株をすべて売却。9日も株価は上昇
日経レバ(1570)指値が約定して25株追加。保有は140株に
ソフトバンクG(9984)一時7.3%安、終値は3.92%安。OpenAIの売上報道が原因
「+3σの3日後」8日の終値は5日を下回った。経験則は今回も当たり

── 朝は892円安、終わってみれば11円安 ──

指標終値前日比
日経平均69,030.92-11.19(-0.02%)
TOPIX4,104.81+13.35(+0.33%)
グロース250806.62+11.87(+1.49%)
日本国債10年3.000%─
ドル円158.271円─
日経先物69,305-45(-0.06%)

※9日17時42分時点のボード表示。

日経平均は3日続落。

ただし中身は、数字の印象とだいぶ違う。

9日の日経平均値
始値68,648.50
高値69,143.45
安値68,150.02
終値69,030.92

朝は一時892円安まで売られた。

そこから戻して、午後には一瞬プラスに浮上。

終値は11円安。

前の日と比べるとマイナスだが、始値よりは382円高く終わっている。

ローソク足でいうと陽線。

「朝より元気になって帰った日」である。

前日比マイナスなのに陽線、ということは普通にある。

値上がり銘柄は1,194。

値下がりは331。

プライム市場の7割以上が上がった。

TOPIXは3日ぶりに反発している。

日経平均だけが沈んだのは、値がさのAI・半導体株と、ファーストリテイリングが足を引っ張ったから。

声のデカい銘柄が風邪をひいて、ほかの大勢は元気だった日。

── 「小売りが強い」という肌感、半分ハズレだった ──

ザラ場を見ていた私の肌感はこうだった。

ハイテクが弱くて、小売りが強い。

調べたら、半分しか合っていなかった。

ハイテクが弱い。これは正解。

小売りが強い。これは不正解。


東証33業種で見ると、上がったのは25業種。

上位は海運、その他製品、サービス。

下がった8業種の中に、銀行、非鉄金属と並んで小売業が入っている。

犯人はファーストリテイリング。

前日に、今期の純利益が5,600億円(前期比3%増)になる見通しを出した。

7年連続の最高益。

なのに市場の予想には届かず、一時4%安まで売られた。

最高益でも怒られる。

期待されすぎた優等生はつらい。


一方で、吉野家ホールディングスは業績見通しの引き上げで5.42%高。

私が見ていた山岡家も上がっていた。

山岡家は業種でいうと小売業に入る。

つまり私は、自分の見ている銘柄が上がっていただけで「小売りが強い」と言っていた。

肌感というのは、だいたい自分の持ち株の話である。


総務省が9日に出した8月の家計調査では、2人以上世帯の消費支出が実質で前年比3.1%減。

9カ月連続のマイナスだった。

消費全体が強いわけではなく、選ばれる店と選ばれない店が分かれている、という見方が出ている。

── ソフトバンクG、天に召される。原因はOpenAIの「年収」 ──

天に召されたイラスト

ずっと追ってきたソフトバンクグループ。

9日は一時7.3%安の5,600円まで売られた。

約1カ月ぶりの安値。

終値は3.92%安で、続落。

とんでもない含み損を抱えて、週末に入った。

何が起きたのか。

調べたことを、順番に整理する。

1. ソフトバンクGは、ほぼ「OpenAIの大株主」である

ソフトバンクGは10月1日に、OpenAIへの追加出資100億ドルを完了した。

累計の投資額は646億ドル。

持ち分は約13%。

いまのソフトバンクGの株価は、OpenAIの評判とほぼ連動している。

OpenAIがくしゃみをすると、ソフトバンクGが寝込む。

2. OpenAIの「年収」が、聞いていた話より200億ドル少なかった

英紙フィナンシャル・タイムズが8日に報じた内容はこうだ。

OpenAIの年換算売上高は、9月末時点で500億ドル弱。

9月下旬に各メディアが伝えていた数字は、約700億ドルだった。

差は約200億ドル。

「年換算売上高」とは、直近の売上を12カ月ぶんに引き伸ばした数字のこと。

超訳すると「このペースなら年収いくら」である。

年収700万円と聞いていた相手が、実は500万円だった。

結婚前なら、けっこうな事件だ。

3. ただし「売上が消えた」わけではない

ここは冷静に書いておく。

報道によると、差が出た理由のひとつは数え方にある。

クラウド事業者を経由した売上の計上方法を、競合のアンソロピックと比べやすい形にそろえた。

その結果、数字が小さくなったという。

稼ぎが急に減ったのではなく、物差しを変えたら背が縮んだ、という話に近い。

それでも市場は売った。

「AIは本当に、期待どおりに稼げるのか」という疑いが、もともとくすぶっていたからだ。

4. なぜソフトバンクGは、ほかより大きく下がるのか

理由は、借金をして賭けているからである。

報道によれば、OpenAIへの投資資金の一部は、111億ドルの低格付け債で調達している。

その金利は年9〜10%程度とされる。

高い金利でお金を借りて買った資産が、期待ほど稼いでいないかもしれない。


そうなると「返せるのか」という心配が出る。

実際、ソフトバンクGの信用リスクを示す指標(CDS)は、ここ数週間で数年ぶりの高水準に上がっていたと伝えられている。

ローンで買ったマンションの、家賃収入の見込みが下がった。

構図としては、それである。

しかも私は、そのソフトバンクGを信用取引で多めに持っている。

借金して賭けている会社に、借金して賭けている。

二階建てのギャンブルだ。

5. それでも終値が3.92%安で済んだ理由

9日の午前、今度はブルームバーグが別の報道を出した。

OpenAIは、年換算売上高が年末までに700億ドルに届くか、それを上回ると見込んでいる、という内容である。

法人向けの事業が伸びているらしい。

これで売りが少し落ち着いた。

7.3%安から3.92%安まで戻して終わった。

6. 「上がると思わせて下げる」の正体

ソフトバンクGは、上がると思わせて下げるパターンが多すぎる。

しかも下げ方がいかつい。

9月14日にも、OpenAIのCEOが「2026年には上場を目指さない」と語ったと伝わり、11%を超えて下げる場面があった。

今回も、きっかけはOpenAIのニュース1本。

業績でも決算でもなく、よその会社の記事で動く。

私が持っているのは、ソフトバンクGという名前の「OpenAIニュース連動株」なのかもしれない。

あくまで私の印象だが、そう考えると、あの値動きにも説明がつく。

── 山岡家:売った瞬間から、他人の株のように上がる ──

ラーメンのイラスト

山岡家は、8日までに500株をすべて売った。

理由は「さすがに上げすぎ」。

私は山岡家を、3,000円から4,000円のあいだで行ったり来たりする株だと見ていた。

上のほうに来たから売った。

ルールどおりである。

ところが、株価は箱のフタを突き破った。

日付山岡家の株価
10月1日終値3,845円
10月7日終値4,240円
10月9日4,500円台(私の約定は4,515円)

9月8日の年初来高値4,250円も、あっさり超えていった。

絶対下がると思っていたのに、上がる。

最悪の展開である。

はっきりした新材料は、私が調べた範囲では見つからなかった。

9月の決算では、上期の経常利益が前年比26.8%増で、会社の予想を上回っている。

業績がいいのは事実だ。

9日の約定はこうなっている。

銘柄取引数量単価
山岡家(3399)信用新規買100株4,515円
山岡家(3399)信用返済売100株4,515円
日経レバ(1570)信用新規買25株74,052円

山岡家を4,515円で買って、4,515円で売っている。

同値。

手数料を払って、現在地を確認しただけである。

高値は追わなかった。

これで山岡家の保有はゼロ。

チャート的には、さすがに下がるだろうと今も思っている。

ただ、8日にも同じことを思っていた。

私の「さすがに」は、今週2回外れている。

山岡家の日足ボリンジャーバンドの画像
山岡家日足ボリンジャーバンド

── 日経レバ:答え合わせは「売りが正解、買い戻しが早すぎ」 ──

6日の記事に、こう書いた。

+3σにぶつかった3日後には、下がっていることが多い。

答え合わせは8日。

結果を並べる。

日付日経平均の終値前日比
10月5日(+3σで売却)69,946.86+1,637.40
10月6日70,683.98+737.12
10月7日70,035.71-648.27
10月8日(3日後)69,042.11-993.60
10月9日69,030.92-11.19

8日の終値は、5日の終値より約905円安い。

経験則は、今回も当たった。

5日に売ったのは正解だった。


問題は、そのあとである。

私は6日に「バンドウォークかもしれない」と言って、78,310円と78,330円で40株買った。

動く歩道は、2日で止まった。

9日に約定した値段は74,052円。

この値段で測ると、6日の40株だけで約17万円のマイナスになる。

自分のルールが当たっているのに、自分がルールを信じなかった。

いちばん悔しい負け方である。


そこからは方針を変えた。

日足ボリンジャーバンドの真ん中にある移動平均線。

そのあたりまでは下がると見て、下に指値を並べておいた。

それが数日かけて、着々と約定している。

9日の25株で、保有は140株になった。

含み損も、着々と増えている。

着々と、という言葉をこんな場面で使いたくなかった。

ここからさらに下がれば地獄である。

希望はひとつ。

9日は大きな陽線で終わった。

朝の安値から、900円近く戻している。

ここからの反転上昇に期待している。

ただし正直に書くと、真ん中の線は、まだ下にある。

6日の時点で、日経平均は25日移動平均線より7.3%上にいた。

そこから少し下げただけなので、線までの距離は残っている。

「真ん中まで下がる」と自分で予想しておいて、手前で140株持っている。

予想と持ち高が、またしても食い違っている。

── 米国株:ダウは小幅高、半導体は3.39%安 ──

8日の米国株は、指数によって景色が違った。

指標終値前日比
ダウ平均51,231.64+51.77(+0.10%)
ナスダック総合27,193.34-345.35(-1.25%)
S&P5007,765.36-36.41(-0.47%)
半導体指数(SOX)12,623.72-442.43(-3.39%)
恐怖指数(VIX)15.22─
米国債10年5.240%─

ダウは反発。

米長期金利が、朝の5.3%台半ばから午後には5.2%台前半まで下がった。

30年債の入札を無難に通過したことも、債券の買いにつながった。

金利が下がって、ウォルマートやマクドナルドといった消費関連が買われた。

一方、半導体は軒並み安い。

エヌビディアは一時3%安。

インテル、AMD、ブロードコムも下げた。

原因は、東京でソフトバンクGを沈めたのと同じOpenAIの報道である。

ハイテクから、生活必需品のような守りの銘柄へお金が移った1日だった。

── 余談:ロボットではないと証明しているあいだに、在庫が消えた ──

ロボットのイラスト

9日は、もうひとつ負けている。

ちいかわマーケットである。

狙っていたのは3つ。

「あったか大きめ毛布ブランケット」。

「あったかもこもこブランケット(ちいかわ)」。

それとカレンダー。

ぬいぐるみ系もいい。

でも、やはり実用的なものを買うのがいちばんだと私は思っている。


毛布は使う。

カレンダーも使う。

完璧な買い物計画だった。

注文に進むと、あの画面が出た。

「わたしはロボットではありません」

出先で、手が離せなかった。

ついつい時間がかかった。

ロボットではないことを証明し終えたとき、画面にはこう出ていた。

「在庫なし」

人間であることは認めてもらえた。

商品は売ってもらえなかった。

たぶん、手際のいいロボットのほうが買えている。

めちゃくちゃ欲しかった。

欲しかったぶん、買えないと分かった瞬間に、全部どうでもよくなった。

購入は断念した。

実用的なものがいちばん、と言った人間が、実用的なものを買えていない。

ちいかわグッズのために仕事を休むわけにもいかない。

金曜日固定の販売は、できれば考え直してほしい。

平日の昼間に動ける人しか勝てない戦いである。

株は、売ったら上がる。

ブランケットは、買おうとしたら消える。

私の「買う」と「売る」は、今週ずっとタイミングが悪い。

ため息をついてがっかりしている女性のイラスト

── 連休明けに向けて:次の試験は14日と15日 ──

東京市場は3連休に入る。

次に開くのは13日。

その翌日から、AI・半導体にとって大事な決算が続く。

日付予定
10月14日ASML(オランダの半導体製造装置大手)の決算
10月15日TSMC(台湾の半導体受託生産大手)の決算
10月下旬〜日本企業の4〜9月期決算が本格化

AIは本当に稼げるのか。

今週、その疑いが一段と大きくなった。

答えの一部は、来週の決算に出る。


私の持ち高は、日経レバ140株と、信用多めのソフトバンクG。

どちらも、AIが元気でないと困る。

分散という言葉を、私はいつ覚えるのだろうか。

連休中は、相場を見ない。

自分のことを肝臓だと思って、休む。


※本記事は私個人の投資記録であり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。数値は記事作成時点で確認したものです。相場の見方はあくまで個人の印象であり、投資の最終判断は、各自の責任で行うものです。

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