日経平均が2,203円高。
上昇率3.30%で、8月17日以来およそ1カ月半ぶりに6万8,000円台を回復しました。
数字だけ見れば、文句のつけようがない爆上げです。
ところが、素直に喜べませんでした。
上がっていたのは、またしてもいつもの一部の銘柄だけという印象だったからです。
そしてその印象は、NT倍率という数字にはっきり表れていました。
さらに今朝、夜間の日経平均先物は666円安まで下げています。
この記事では、2,203円高の中身と、夜のうちに失速した理由を記録します。
── 本日のまとめ(先に結論) ──
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日経平均(10/1終値) | 68,956.72円(前日比 +2,203.00円・+3.30%)1カ月半ぶりの高値 |
| TOPIX | 4,131.98(+23.33・+0.57%のみ) |
| NT倍率 | 16.25 → 16.69へ急上昇 |
| 上昇のきっかけ | 米マイクロン・テクノロジーの好決算 |
| 上がった銘柄 | レーザーテック11%高、イビデン9%高など半導体 |
| 下がった銘柄 | 石油・石炭、銀行、保険、電気・ガス、鉱業 |
| 私の売買 | なし |
| 追証 | 通知なし |
| 今朝の時間外 | 日経平均先物は666円安。原油高と金利が重荷 |
── 2,203円高の正体はマイクロンだった ──
まずは、何が起きたのかから。
きっかけは、米半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジーの決算でした。
9月30日の取引終了後に発表された内容が、市場の予想を大きく上回ったのです。
| マイクロンの決算 | 内容 |
|---|---|
| 6〜8月期の実績 | 売上高・純利益とも急拡大。メモリーの売上は四半期で4.5倍 |
| 9〜11月期の見通し | 売上高615億ドルと、市場予想を上回る |
| 今後の需給 | 2027〜28年度は2026年度よりさらに引き締まるとの強気な見通し |
メモリーが足りない状態が、まだ2年は続く。
そう会社自身が言ったわけです。
この決算を受けて、日本の半導体関連株が軒並み買われました。
レーザーテックが11%高、イビデンが9%高。
アドバンテスト、東京エレクトロン、そして私のSBGを加えた3銘柄で、日経平均を大きく押し上げたと報じられています。
日経平均は始値6万7,106円、高値6万8,995円。
その日の高値水準で引けました。
前日9月30日も1,272円高でしたから、2営業日で3,400円以上動いたことになります。
── NT倍率が16.69まで跳ねた ──
ここが今日の本題です。
「いつもの一部の銘柄だけが上がっている」という私の印象は、気のせいではありませんでした。
NT倍率とは何か
NT倍率は、日経平均をTOPIXで割った数字です。
名前の由来は、Nikkei(日経平均)のNと、TOPIXのTです。
| 指数 | 性質 |
|---|---|
| 日経平均 | 225銘柄の株価を平均する。株価の高い銘柄(値がさ株)の影響が大きい |
| TOPIX | 東証の幅広い銘柄が対象。会社の規模に応じて影響する |
つまりNT倍率が上がるときは、一部の値がさ株だけが買われているということになります。
逆に下がるときは、幅広い銘柄にお金が回っている状態です。
今日の数字を計算してみました
| 日付 | 日経平均 | TOPIX | NT倍率 |
|---|---|---|---|
| 9/30 | 66,753.72 | 4,108.65 | 約16.25 |
| 10/1 | 68,956.72 | 4,131.98 | 約16.69 |
1日で0.44も跳ね上がりました。
日経平均が3.30%上がったのに対して、TOPIXはわずか0.57%。
この差が、そのままNT倍率の上昇になっています。
数字が、私の感じた違和感を裏づけてくれました。
── 半導体以外は、むしろ売られていた ──

中身をもう少し見てみます。
この日、業種別で上昇したのは33業種のうち11業種だけでした。
プライム市場の値上がり銘柄数も、全体の約半分にとどまっています。
2,203円高の日に、半分の銘柄は下がっていたわけです。
下落率の上位は、こうなっていました。
| 順位 | 業種 |
|---|---|
| 1 | 石油・石炭製品 |
| 2 | 銀行業 |
| 3 | 保険業 |
| 4 | 電気・ガス業 |
| 5 | 鉱業 |
先週まで「配当ラリー」で買われていた顔ぶれが、そのまま並んでいます。
原油高や金利上昇を受けて、景気敏感株や消費関連株を中心に売りが優勢だったそうです。
先月は「AI・半導体が売られて、配当株に資金が逃げる」相場でした。
今回はその逆が起きています。
資金が行ったり来たりしているだけで、全体として増えているわけではない。
あくまで相場観としてですが、そういう印象を受けました。
先月、資金が配当株に向かった日の記録はこちら↓



── 夜のうちに666円下げた理由 ──
そして今朝、ボードを見て納得しました。
| 指標(10/2 7:25時点) | 数値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均先物(夜間) | 68,291円 | -666円(-0.97%) |
| 原油(24時間取引の指標) | 93.069ドル | +3.28% |
| 米国債10年の金利 | 5.243% | -0.94% |
| 日本国債10年の金利 | 3.126% | +1.20% |
| ドル円 | 158.11円 | +0.45%(円安) |
| ダウ平均 | 50,926.56 | +20.51(+0.04%) |
原油が3.28%上昇して93ドル台です。
米国防総省が中東の軍備を増強すると伝わったことで、エネルギー供給への不透明感が長引くとの観測につながったそうです。
ここでも中東でした。
そして金利です。
1日の米債券市場で、長期金利は一時5.34%と2002年以来の水準まで上昇しました。
24年ぶりの高さです。
高金利で株式の相対的な割高感が強まるうえ、企業の資金調達コストが拡大することが懸念され、ダウ平均は360ドル近く下げる場面があったとのことでした。
ただ、終値は20ドル高とプラスで終えています。
FRB高官から利上げに慎重な発言が出て、年内に複数回の追加利上げがあるとの観測が後退したためです。
金利は5.20%まで低下する場面もありました。
結局、金利と原油に挟まれて行ったり来たりしている構図は、先月からまったく変わっていません。
── 今夜は米雇用統計 ──
そして今夜、9月の米雇用統計が発表されます。
金融政策や長期金利への影響を見極めたい市場参加者は多く、重要指標の発表を前に積極的に株を買う動きは限られていたそうです。
気になる材料もありました。
1日発表の9月のISM製造業景況感指数は54.5と、市場予想の54.9を下回っています。
そのなかで価格指数の上昇が目立ち、インフレ圧力の高まりが意識されたとのことでした。
景気は少し弱いのに、物価は上がっている。
中央銀行にとって、一番やっかいな組み合わせだと思います。
今夜の雇用統計次第で、来週の相場の方向が決まりそうです。
── 私は何もしていません ──



売買はゼロでした。
2,203円高の日に何もしないというのは、見方によっては機会を逃したことになります。
ただ、朝の時点でこうなると分かっていた人は、まずいないはずです。
マイクロンの決算は日本時間の早朝に出たばかりでした。
そして夜間で666円下げました。
慌てて追いかけなくて良かった、というのが正直な感想です。
SBGは上昇の一角に入っていたので、持っているだけで恩恵は受けました。
山岡家は500株のまま保有しています。
追証の通知も来ていません。
── 余談:ちいかわマーケットでおばけシリーズ ──



ここからは相場を離れた余談です。
今日は、ちいかわマーケットで買い物をする予定です。
狙っているのは、おばけなハチワレのミニマスコットと、おばけぷっくりアクリルマグネットのちいかわ・ハチワレ・うさぎ。
10月に入ったので、ハロウィンに向けたおばけシリーズですね。
ぷっくりしたアクリルマグネットというのが、いかにも集めたくなる形をしています。
相場では金利だの原油だのと頭を使う毎日ですが、こういう買い物の予定があると一日が楽しみになります。
無事に買えたら、また報告します。
── まとめ ──
10月1日は、日経平均が2,203円高となった一方で、TOPIXは0.57%高にとどまった一日でした。
NT倍率は16.25から16.69へ急上昇。
マイクロンの好決算で半導体に資金が集中し、石油や銀行、保険からはお金が抜けています。
そして夜のうちに、原油高と24年ぶりの金利水準を受けて666円安。
上がったり下がったりを繰り返しているだけで、相場が本格的に強くなったとは言いにくい。
今夜は米雇用統計です。
私は今日も何もせず、結果を待つことにします。
※本記事は個人の投資記録であり、特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。投資は自己責任でお願いします。







