【2026/11/5】1週間前に「売り上げが悪そう」と売ったトヨタが、決算で一時17%高。日経半導体は10%安

テレビの中で急上昇するおもちゃの車を見ながら、頭を抱える人物のイラスト。頭の上では、車を手放す場面が何度も再生されている。売った株が決算で急騰したタラレバを表現

私は10月29日、トヨタを売った。

理由は、「決算の売り上げが悪そうな気がしたから」。

3,160円の損切りだった。

11月5日、トヨタは決算を出した。

株価は、一時17%高。

売り上げは、本当に悪かった。

でも、株価は上がった。

しかも少し前まで、私はトヨタを1,200株持っていた。

その1,200株があれば。

そのタラレバを、頭の中で何度も再生している。

悔しがっている男性のイラスト
目次

── 本日のまとめ(先に結論) ──

項目結論
日経平均61,077.90円(-1,110.73円/-1.79%)。5月20日以来の安値水準
TOPIX3,940.39(+45.01/+1.16%)。プライムの7割が上昇
日経半導体3,189(-355/-10.02%)
理由米中間選挙で民主党が大勝。データセンター建設が止まる警戒でAI・半導体が売られた
上がったもの自動車・小売・空運。原油の急落が追い風に
私の売買イオンの信用3,000株を全部売り、1,000株を買い直す。トヨタを100株買う
トヨタ決算で一時17%高。大きな陽線で終わった

── 日経平均は下がり、TOPIXは上がった ──

指標終値前日比
日経平均61,077.90-1,110.73(-1.79%)
TOPIX3,940.39+45.01(+1.16%)
グロース250751.46-17.81(-2.32%)
日経半導体3,189-355(-10.02%)
日本国債10年2.770%─
韓国KOSPI5,383.81-300.00(-5.28%)
日経先物(ミニ・夜間)61,225+365(+0.60%)

※5日17時46分時点のボード表示。

朝の夜間取引では、先物が上がっていた。

さすがに底を打っただろう。

そう高をくくっていた。

日経平均は、寄り付きから一時465円高まで上がった。

そこから、AI・半導体株への売りが強まった。

下げ幅は、一時1,400円超。

終値は1,110円安で、4日続落。

ところが、TOPIXは1.16%高。

東証プライムでは、7割ほどの銘柄が上がっている。

日経半導体指数だけが、10.02%安。

クラスの7割が元気なのに、背の高い数人が倒れたせいで、集合写真が全員うなだれて見える。

今日は、そういう日だった。

── なぜ半導体だけが売られたのか ──

半導体工場のイラスト

米中間選挙では、民主党が大勝して、上下両院の多数派を奪い返したと報じられている。

そこで警戒されているのが、データセンターの建設である。

報道によると、米国最大のデータセンター建設予定地であるテキサス州でも民主党が大勝した。

民主党の次期知事は、法律が整うまで建設を禁止すると明言しているという。

同じような延期の動きが、ほかの州にも広がるのではないか。

米国のAIインフラへの投資に、急ブレーキがかかるのではないか。

そういう心配から、データセンター建設で恩恵を受ける日本の半導体株が売られた。

アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ。

いつもの顔ぶれである。

一方、米国ではGAFAMが買われた。

データセンターが新しく建てにくくなるなら、すでに大きな設備を持っている大手が有利になる、という見方だ。

新しい家が建てにくくなると、もう家を持っている人の家の値段が上がる。

同じ「AI関連」でも、建てる側と、持っている側で、明暗が分かれた。

── 上がったのは自動車。きっかけは原油の急落 ──

半導体の反対側で、上がった株もある。

自動車、小売、空運である。

報道によると、米国のバンス副大統領が、選挙で敗れた理由はイランとの戦争だとSNSで言明した。

これをきっかけに、米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が進むのではないかという思惑が広がり、原油が下がった。

ボードでは、原油は1日で8.60%安。

原油が下がれば、物価が落ち着く。

物価が落ち着けば、大きな利上げや景気の悪化を避けられるかもしれない。

その期待が、自動車株にいちばんはっきり出た。

「米国とイランの戦争が始まった春とは、真逆の物色が見られる」という声も出ている。

春に売られたものが買われ、春に買われたものが売られている。

── トヨタ:私の「売り上げが悪そう」は、完全に外れた ──

トヨタ自動車の日足チャート
トヨタ自動車の日足チャート

トヨタは、5日の午後に決算を発表した。

営業利益の見通しを3兆4,000億円から3兆9,000億円に上方修正し、自社株買いの上限も1兆円から1兆3,000億円に引き上げた。

株価は、一時17%高。終値は3,533円で、16.68%高だった。

ちなみに、売上高の見通しは54兆円から53兆5,000億円に下方修正されている。


「売り上げが悪そう」という私の読みは、売り上げについては当たっていた。

外れたのは、売り上げが減っても利益は増える、というところだった。

トヨタのような巨大企業が、1日で17%上がるのは、めったにない。

私の5日の動きは、こうだった。

午前中、トヨタは急に上がった。

そのあと大きな上ヒゲをつけて、下がり始めた。

このまま下がるのか。

それとも、また上がるのか。

上がる可能性もあると思って、100株を3,175円で買い足した。

そこから上がった。

大引けを見たら、とんでもなく大きな陽線で終わっていた。


もっと買うんだった・・・。

ここで、10月29日の記事を思い出す。

私はトヨタを3,077.7円で買って、「決算の売り上げが悪そうな気がしてきた」と言って、3,046.1円で売った。

売り上げは、本当に下方修正された。

それでも株価は、1週間後に17%上がった。

株価が見ていたのは、売り上げではなく、利益と自社株買いだった。

そして少し前まで、トヨタを1,200株持っていた。

1,200株あったら・・・。

そのタラレバを、脳内で何度も再生している。

何度再生しても、結末は変わらない。

── 他の証券会社にも、トヨタがいた ──

ふと思い出して、ほかの証券会社の口座ものぞいた。

証券会社トヨタの保有
SBI証券200株(5日に100株を買い足し)
マネックス証券100株
楽天証券35株
SMBC日興証券なし

マネックス証券に、100株あった。

ナイス!!

過去の私。

楽天証券にも、35株。


そして、SMBC日興証券。

中身は、日経レバとソフトバンクグループだけ。

今日いちばん下がった種類の2銘柄だけが、きれいにそろっていた。

超はずれくじを引いた感がすごい。

── イオン:信用3,000株を全部売って、1,000株だけ買い直した ──

銘柄取引数量単価
イオン(8267)信用返済売3,000株1,285.5円
イオン(8267)信用新規買1,000株1,287.3円
トヨタ自動車(7203)現物買100株3,175円

イオンは、5日に大きく上がった。

小売株が買われた流れに乗った形である。

私は、信用取引で持っていた3,000株を、全部売った。

ただ、このまま上がる可能性もある。

そこで、1,000株だけ買い直した。


信用取引のイオンは、3,000株から1,000株になった。

10月の結果発表で、「信用取引の株を、増やす前に一度止まる」と書いた。

今日は、増やすどころか、2,000株減らした。

上がっているうちに、借金で持っている分を軽くする。

山岡家でできたことが、イオンでもできた。

── 日経レバ:昨日の安値だけは、割らないでほしい ──

4日、日経レバは長い下ヒゲをつけた。

安値は56,780円。

そこから61,030円まで戻した。

私はその日、59,976.6円で30株を買い足している。

5日、日経平均はまた1,110円下がった。

日経レバも、その約2倍下がる。

もし4日の安値56,780円を割っていく展開になったら、私は終わる。

最近は迫りくる恐怖と常に隣り合わせ。

昨日の下ヒゲは、「ここが底だ」というサインに見えた。

その底が、本当に底かどうか。

それを試されている。


ただ、夜の世界の株価を見ていると、なんとなく上がっていきそうな気もする。

夜の日経先物(ミニ)は、61,225円で365円高。

ダウの先物も、0.44%高。

報道では、「4日の一時3,000円超安は過剰反応だった」「売りの最終局面も近い」という見方も出ている。

ただし、それはあくまで見方である。

私の「さすがに底打ちだろう」も、今朝は外れた。

── 米国株(4日):ダウは3%高、半導体は3%安 ──

指標終値前日比
ダウ平均53,356.12+1,569.40(+3.03%)
ナスダック総合25,736.51+364.50(+1.44%)
S&P5007,688.62+119.70(+1.58%)
半導体指数(SOX)10,268.65-331.75(-3.13%)
恐怖指数(VIX)17.13+3.19%
米国債10年4.876%─
ドル円158.238円─
原油(WTI)88.189ドル-8.60%
金(ゴールド)4,123.95ドル+2.16%

ダウは1,569ドル高。

1日の上げ幅としては、1年7カ月ぶりの大きさだったという。

トランプ大統領が選挙の敗北を認め、民主党との協力姿勢を示したことで、政治の混乱への警戒が和らいだ。

一方で、半導体指数は3.13%安。

マイクロンやサンディスクは急落した。

米国でも東京でも、同じ線が引かれている。

AIを建てる側は売られ、それ以外は買われた。

── 明日に向けて ──

11月中旬には、エヌビディアの決算と、アンソロピックの上場が控えている。

AI・半導体株が買い戻されるとしたら、そこがきっかけになる、という見方もある。

私の宿題は、ふたつ。

ひとつ。日経レバが4日の安値を割らないことを祈る。

ふたつ。祈る前に、割ったらどうするかを決めておく。

トヨタで学んだことも、書いておく。

「気がする」で売らない。

決算の前に売るなら、気ではなく、数字を理由にする。


※本記事は私個人の投資記録であり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。選挙に関する内容は報道に基づくもので、特定の政党や候補への評価を含むものではありません。数値は記事作成時点で確認したものです。投資の最終判断は、各自の責任で行うものです。

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