含み損が膨らむ暴落局面で、私がとった「第三の選択」

株式投資でさらにしあわせになりたい40代です。

2026年6月9日、日経平均は前日比-2,563円(-3.85%)という大きな下げを記録しました。私のポートフォリオも含み損が一気に膨らみ、前日から憂鬱で現実逃避。画面を開くのが気が重くなるような朝でした。

こうした暴落局面で、多くの個人投資家がとる行動は大きく二つに分かれます。ひとつは恐怖に駆られた「狼狽売り(ぶん投げ)」、もうひとつは見て見ぬふりをする「塩漬け放置」です。

しかし私は、そのどちらでもない第三の道を選びました。期待の薄れた銘柄を損切りし、反発が見込める銘柄へポジションを替える。

つまり含み損を抱えたままの「銘柄入れ替え」です。

この記事では、私が実際に何を売り、何を買い、なぜそう判断したのかを記録します。結論から言えば、これは「守りの資産を畳んで、反発を取りに行く攻めのポジションへ切り替えた」という、リスクを取りに行った判断です。万人向けの安全策ではない点は、あらかじめお伝えしておきます。

目次

なぜ含み損の最中に「動いた」のか

暴落時の鉄則として「動くな」「狼狽売りはするな」とよく言われます。

これは正しい教えです。パニックで底値を投げてしまうのは、最もやってはいけない行動だからです。

ただし「動くな」と「思考停止で放置しろ」は別物です。

私が重視しているのは、含み損の「金額」ではなく、各銘柄の「将来期待」で判断するという基準です。含み損が大きいから売る、小さいから持つ、ではありません。その銘柄が今後上昇する可能性があるかどうか。

その一点で持ち続けるか入れ替えるかを決めます。

暴落で全体が下がっている時こそ、相対的に妙味のある銘柄と、そうでない銘柄の差がはっきり出ます。だからこそ、冷静さを保てるなら銘柄入れ替えの好機にもなり得ると考えています。

ただ、こうした判断ができるのは、私自身が投資経験を積み重ねてきたからだと感じています。

10年近く相場と向き合っていると、理屈だけでは説明しきれない「第六感」のような感覚が働くようになります。

この下げは売られ過ぎだ、この銘柄はもう戻らない——そうした肌感覚は、場数を踏むことでしか身につきません。

かつて「寿司職人が長年修行を積むのは無駄で、短期間で学べる」という趣旨の発言が話題になったことがあります。一つの考え方ではありますが、私はこれには賛成できません。

どんな分野でも、まず経験という「量」をこなすことでしか見えてこないものがあり、その量の蓄積からはじめて判断の「質」が生まれてくる。

投資もまったく同じだと考えています。

暴落時に冷静な入れ替えができるかどうかは、それまでに積み上げてきた経験量に支えられているのです。

売却した銘柄|純プラチナ信託(1541)

今回損切りしたのは、純プラチナ信託(1541)です。

そもそも私がプラチナや金などの貴金属を保有していた理由は、「リスクオフ局面での逆行高」を期待した守りの資産としてでした。

株式が売られるような相場では、安全資産とされる貴金属に資金が逃げ込み、価格が上昇する。これが教科書的なセオリーです。

ところが昨日の暴落局面では、その期待が完全に裏切られました。本来なら上昇するはずのプラチナが、むしろ株式と一緒に下落していたのです。

守りの資産として組み入れていたものが、肝心の局面で守りにならない。

これでは保有している意味が薄いと判断し、損切りに踏み切りました。

「リスクオフなら貴金属は上がるはず」という思い込みは、必ずしも通用しない。

今回の相場は、それを実体験として教えてくれました。

期待した役割を果たさない資産は、たとえ含み損でも整理する

これが今回の損切りの論理です。

購入した銘柄①|日経レバレッジ(1570)

プラチナを売って得た資金で買い向かったのが、日経レバレッジ・インデックス(1570)です。

日経平均の値動きのおよそ2倍を取りにいくETFで、上昇局面では大きく伸びる代わりに、下落局面では2倍速で削られる、典型的なハイリスク・ハイリターン商品です。

買いの根拠は日足ベースのテクニカルにありました。

日経平均が日足のボリンジャーバンドの中央線(20日移動平均線)まで下落してきた点に注目しました。

日経レバレッジの日足ボリンジャーバンド
6月8日(月)に青線まで下落。ここからの反発上昇を予想。

中央線は移動平均線そのものであり、相場の節目として意識されやすいサポートラインです。

ここまで素直に下げてきたなら、いったんの自律反発が起きる可能性が高いと判断しました。

守りのプラチナを畳み、その分を「反発を2倍速で取りに行く」攻めのポジションに振り替えた。

これが入れ替えの狙いです。

購入した銘柄②|ソフトバンクグループ(9984)

もう一つ買い向かったのが、ソフトバンクグループ(9984)です。

私が普段から動向を追っている銘柄でもあります。

SBGを選んだ理由も、日経レバと同じくテクニカルです。

SBGの値動きは日経平均と似た軌跡を描いており、昨日の暴落でこちらも日足ボリンジャーバンドの中央線まで下落してきていました。

ソフトバンクグループの日足ボリンジャーバンド
6月8日(月)に青線まで下落。ここからの反発上昇を予想。

そして、その水準から反発しようとする動きが見て取れたのです。

日経レバとSBG、二つの「中央線タッチからの反発」というシナリオに賭けた格好です。

SBGは高ベータ(市場の値動きに対して振れ幅が大きい)の代表格であり、相場が戻るときには大きく戻りやすい性質があります。

反発を取りに行くなら、相性のいい銘柄だと考えました。

今回の判断を貫く原則と、注意点

今回の銘柄入れ替えを整理すると、こうなります。

  • 売り:純プラチナ信託(1541)⇒守りの資産として期待した逆行高が機能しなかったため整理
  • 買い:日経レバ(1570)・SBG(9984)⇒日足ボリンジャーバンド中央線での反発を狙った攻めのポジション

一貫しているのは、含み損の金額ではなく、各銘柄の将来期待で判断するという軸です。

期待した役割を果たせなくなった銘柄を手放し、上昇シナリオが描ける銘柄へ資金を移す。これが私の考える「暴落時の銘柄入れ替え」です。

ただし、強調しておきたいのは、これはリスクを取りに行った判断だということです。

日経レバもSBGも、相場がさらに下げれば損失が一気に拡大する高リスク資産です。

もし読み通りに反発せず下落が続けば、この入れ替えは裏目に出ます。

守りの資産を売って攻めに転じた以上、その覚悟の上での行動です。誰にでも勧められる安全策ではありません。

まとめ

暴落時の選択肢は「狼狽売り」か「塩漬け放置」だけではありません。

冷静さを保てるなら、ポジションの質を上げる「銘柄入れ替え」という第三の道があります。

大切なのは、含み損という「結果の数字」に振り回されず、各銘柄がこれから上がるかどうかという「将来の期待」で淡々と判断することだと、私は考えています。

今回の入れ替えがどう転ぶかは、今日以降の相場が答えを出してくれるはずです。

その結果も、いずれ報告したいと思います。

※本記事は筆者個人の投資判断と記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いいたします。

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