私はこの3日間で、きれいに3つ外した。
山岡家は、売ったら上がった。
日経レバは、買ったら下がった。
ソフトバンクグループは、持っていたら天に召された。
上がると思って買うと下がる。
絶対下がると思って売ると上がる。
株式投資あるあるを、3銘柄で同時に上演している。
なお8日は仕事が休みで、ブログも休んだ。
相場は休んでくれなかった。
── 本日のまとめ(先に結論) ──
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 日経平均 | 69,030.92円(-11.19円/-0.02%)。小幅ながら3日続落 |
| 値動き | 朝は一時892円安。そこから戻して、ほぼ横ばいで終了 |
| 山岡家(3399) | 8日までに500株をすべて売却。9日も株価は上昇 |
| 日経レバ(1570) | 指値が約定して25株追加。保有は140株に |
| ソフトバンクG(9984) | 一時7.3%安、終値は3.92%安。OpenAIの売上報道が原因 |
| 「+3σの3日後」 | 8日の終値は5日を下回った。経験則は今回も当たり |
── 朝は892円安、終わってみれば11円安 ──
| 指標 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 69,030.92 | -11.19(-0.02%) |
| TOPIX | 4,104.81 | +13.35(+0.33%) |
| グロース250 | 806.62 | +11.87(+1.49%) |
| 日本国債10年 | 3.000% | ─ |
| ドル円 | 158.271円 | ─ |
| 日経先物 | 69,305 | -45(-0.06%) |
※9日17時42分時点のボード表示。
日経平均は3日続落。
ただし中身は、数字の印象とだいぶ違う。
| 9日の日経平均 | 値 |
|---|---|
| 始値 | 68,648.50 |
| 高値 | 69,143.45 |
| 安値 | 68,150.02 |
| 終値 | 69,030.92 |
朝は一時892円安まで売られた。
そこから戻して、午後には一瞬プラスに浮上。
終値は11円安。
前の日と比べるとマイナスだが、始値よりは382円高く終わっている。
ローソク足でいうと陽線。
「朝より元気になって帰った日」である。
前日比マイナスなのに陽線、ということは普通にある。
値上がり銘柄は1,194。
値下がりは331。
プライム市場の7割以上が上がった。
TOPIXは3日ぶりに反発している。
日経平均だけが沈んだのは、値がさのAI・半導体株と、ファーストリテイリングが足を引っ張ったから。
声のデカい銘柄が風邪をひいて、ほかの大勢は元気だった日。
── 「小売りが強い」という肌感、半分ハズレだった ──
ザラ場を見ていた私の肌感はこうだった。
ハイテクが弱くて、小売りが強い。
調べたら、半分しか合っていなかった。
ハイテクが弱い。これは正解。
小売りが強い。これは不正解。
東証33業種で見ると、上がったのは25業種。
上位は海運、その他製品、サービス。
下がった8業種の中に、銀行、非鉄金属と並んで小売業が入っている。
犯人はファーストリテイリング。
前日に、今期の純利益が5,600億円(前期比3%増)になる見通しを出した。
7年連続の最高益。
なのに市場の予想には届かず、一時4%安まで売られた。
最高益でも怒られる。
期待されすぎた優等生はつらい。
一方で、吉野家ホールディングスは業績見通しの引き上げで5.42%高。
私が見ていた山岡家も上がっていた。
山岡家は業種でいうと小売業に入る。
つまり私は、自分の見ている銘柄が上がっていただけで「小売りが強い」と言っていた。
肌感というのは、だいたい自分の持ち株の話である。
総務省が9日に出した8月の家計調査では、2人以上世帯の消費支出が実質で前年比3.1%減。
9カ月連続のマイナスだった。
消費全体が強いわけではなく、選ばれる店と選ばれない店が分かれている、という見方が出ている。
── ソフトバンクG、天に召される。原因はOpenAIの「年収」 ──

ずっと追ってきたソフトバンクグループ。
9日は一時7.3%安の5,600円まで売られた。
約1カ月ぶりの安値。
終値は3.92%安で、続落。
とんでもない含み損を抱えて、週末に入った。
何が起きたのか。
調べたことを、順番に整理する。
1. ソフトバンクGは、ほぼ「OpenAIの大株主」である
ソフトバンクGは10月1日に、OpenAIへの追加出資100億ドルを完了した。
累計の投資額は646億ドル。
持ち分は約13%。
いまのソフトバンクGの株価は、OpenAIの評判とほぼ連動している。
OpenAIがくしゃみをすると、ソフトバンクGが寝込む。
2. OpenAIの「年収」が、聞いていた話より200億ドル少なかった
英紙フィナンシャル・タイムズが8日に報じた内容はこうだ。
OpenAIの年換算売上高は、9月末時点で500億ドル弱。
9月下旬に各メディアが伝えていた数字は、約700億ドルだった。
差は約200億ドル。
「年換算売上高」とは、直近の売上を12カ月ぶんに引き伸ばした数字のこと。
超訳すると「このペースなら年収いくら」である。
年収700万円と聞いていた相手が、実は500万円だった。
結婚前なら、けっこうな事件だ。
3. ただし「売上が消えた」わけではない
ここは冷静に書いておく。
報道によると、差が出た理由のひとつは数え方にある。
クラウド事業者を経由した売上の計上方法を、競合のアンソロピックと比べやすい形にそろえた。
その結果、数字が小さくなったという。
稼ぎが急に減ったのではなく、物差しを変えたら背が縮んだ、という話に近い。
それでも市場は売った。
「AIは本当に、期待どおりに稼げるのか」という疑いが、もともとくすぶっていたからだ。
4. なぜソフトバンクGは、ほかより大きく下がるのか
理由は、借金をして賭けているからである。
報道によれば、OpenAIへの投資資金の一部は、111億ドルの低格付け債で調達している。
その金利は年9〜10%程度とされる。
高い金利でお金を借りて買った資産が、期待ほど稼いでいないかもしれない。
そうなると「返せるのか」という心配が出る。
実際、ソフトバンクGの信用リスクを示す指標(CDS)は、ここ数週間で数年ぶりの高水準に上がっていたと伝えられている。
ローンで買ったマンションの、家賃収入の見込みが下がった。
構図としては、それである。
しかも私は、そのソフトバンクGを信用取引で多めに持っている。
借金して賭けている会社に、借金して賭けている。
二階建てのギャンブルだ。
5. それでも終値が3.92%安で済んだ理由
9日の午前、今度はブルームバーグが別の報道を出した。
OpenAIは、年換算売上高が年末までに700億ドルに届くか、それを上回ると見込んでいる、という内容である。
法人向けの事業が伸びているらしい。
これで売りが少し落ち着いた。
7.3%安から3.92%安まで戻して終わった。
6. 「上がると思わせて下げる」の正体
ソフトバンクGは、上がると思わせて下げるパターンが多すぎる。
しかも下げ方がいかつい。
9月14日にも、OpenAIのCEOが「2026年には上場を目指さない」と語ったと伝わり、11%を超えて下げる場面があった。
今回も、きっかけはOpenAIのニュース1本。
業績でも決算でもなく、よその会社の記事で動く。
私が持っているのは、ソフトバンクGという名前の「OpenAIニュース連動株」なのかもしれない。
あくまで私の印象だが、そう考えると、あの値動きにも説明がつく。
── 山岡家:売った瞬間から、他人の株のように上がる ──



山岡家は、8日までに500株をすべて売った。
理由は「さすがに上げすぎ」。
私は山岡家を、3,000円から4,000円のあいだで行ったり来たりする株だと見ていた。
上のほうに来たから売った。
ルールどおりである。
ところが、株価は箱のフタを突き破った。
| 日付 | 山岡家の株価 |
|---|---|
| 10月1日 | 終値3,845円 |
| 10月7日 | 終値4,240円 |
| 10月9日 | 4,500円台(私の約定は4,515円) |
9月8日の年初来高値4,250円も、あっさり超えていった。
絶対下がると思っていたのに、上がる。
最悪の展開である。
はっきりした新材料は、私が調べた範囲では見つからなかった。
9月の決算では、上期の経常利益が前年比26.8%増で、会社の予想を上回っている。
業績がいいのは事実だ。
9日の約定はこうなっている。
| 銘柄 | 取引 | 数量 | 単価 |
|---|---|---|---|
| 山岡家(3399) | 信用新規買 | 100株 | 4,515円 |
| 山岡家(3399) | 信用返済売 | 100株 | 4,515円 |
| 日経レバ(1570) | 信用新規買 | 25株 | 74,052円 |
山岡家を4,515円で買って、4,515円で売っている。
同値。
手数料を払って、現在地を確認しただけである。
高値は追わなかった。
これで山岡家の保有はゼロ。
チャート的には、さすがに下がるだろうと今も思っている。
ただ、8日にも同じことを思っていた。
私の「さすがに」は、今週2回外れている。



── 日経レバ:答え合わせは「売りが正解、買い戻しが早すぎ」 ──
6日の記事に、こう書いた。
+3σにぶつかった3日後には、下がっていることが多い。
答え合わせは8日。
結果を並べる。
| 日付 | 日経平均の終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 10月5日(+3σで売却) | 69,946.86 | +1,637.40 |
| 10月6日 | 70,683.98 | +737.12 |
| 10月7日 | 70,035.71 | -648.27 |
| 10月8日(3日後) | 69,042.11 | -993.60 |
| 10月9日 | 69,030.92 | -11.19 |
8日の終値は、5日の終値より約905円安い。
経験則は、今回も当たった。
5日に売ったのは正解だった。
問題は、そのあとである。
私は6日に「バンドウォークかもしれない」と言って、78,310円と78,330円で40株買った。
動く歩道は、2日で止まった。
9日に約定した値段は74,052円。
この値段で測ると、6日の40株だけで約17万円のマイナスになる。
自分のルールが当たっているのに、自分がルールを信じなかった。
いちばん悔しい負け方である。
そこからは方針を変えた。
日足ボリンジャーバンドの真ん中にある移動平均線。
そのあたりまでは下がると見て、下に指値を並べておいた。
それが数日かけて、着々と約定している。
9日の25株で、保有は140株になった。
含み損も、着々と増えている。
着々と、という言葉をこんな場面で使いたくなかった。
ここからさらに下がれば地獄である。
希望はひとつ。
9日は大きな陽線で終わった。
朝の安値から、900円近く戻している。
ここからの反転上昇に期待している。
ただし正直に書くと、真ん中の線は、まだ下にある。
6日の時点で、日経平均は25日移動平均線より7.3%上にいた。
そこから少し下げただけなので、線までの距離は残っている。
「真ん中まで下がる」と自分で予想しておいて、手前で140株持っている。
予想と持ち高が、またしても食い違っている。
── 米国株:ダウは小幅高、半導体は3.39%安 ──
8日の米国株は、指数によって景色が違った。
| 指標 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 51,231.64 | +51.77(+0.10%) |
| ナスダック総合 | 27,193.34 | -345.35(-1.25%) |
| S&P500 | 7,765.36 | -36.41(-0.47%) |
| 半導体指数(SOX) | 12,623.72 | -442.43(-3.39%) |
| 恐怖指数(VIX) | 15.22 | ─ |
| 米国債10年 | 5.240% | ─ |
ダウは反発。
米長期金利が、朝の5.3%台半ばから午後には5.2%台前半まで下がった。
30年債の入札を無難に通過したことも、債券の買いにつながった。
金利が下がって、ウォルマートやマクドナルドといった消費関連が買われた。
一方、半導体は軒並み安い。
エヌビディアは一時3%安。
インテル、AMD、ブロードコムも下げた。
原因は、東京でソフトバンクGを沈めたのと同じOpenAIの報道である。
ハイテクから、生活必需品のような守りの銘柄へお金が移った1日だった。
── 余談:ロボットではないと証明しているあいだに、在庫が消えた ──



9日は、もうひとつ負けている。
ちいかわマーケットである。
狙っていたのは3つ。
「あったか大きめ毛布ブランケット」。
「あったかもこもこブランケット(ちいかわ)」。
それとカレンダー。
ぬいぐるみ系もいい。
でも、やはり実用的なものを買うのがいちばんだと私は思っている。
毛布は使う。
カレンダーも使う。
完璧な買い物計画だった。
注文に進むと、あの画面が出た。
「わたしはロボットではありません」
出先で、手が離せなかった。
ついつい時間がかかった。
ロボットではないことを証明し終えたとき、画面にはこう出ていた。
「在庫なし」
人間であることは認めてもらえた。
商品は売ってもらえなかった。
たぶん、手際のいいロボットのほうが買えている。
めちゃくちゃ欲しかった。
欲しかったぶん、買えないと分かった瞬間に、全部どうでもよくなった。
購入は断念した。
実用的なものがいちばん、と言った人間が、実用的なものを買えていない。
ちいかわグッズのために仕事を休むわけにもいかない。
金曜日固定の販売は、できれば考え直してほしい。
平日の昼間に動ける人しか勝てない戦いである。
株は、売ったら上がる。
ブランケットは、買おうとしたら消える。
私の「買う」と「売る」は、今週ずっとタイミングが悪い。



── 連休明けに向けて:次の試験は14日と15日 ──
東京市場は3連休に入る。
次に開くのは13日。
その翌日から、AI・半導体にとって大事な決算が続く。
| 日付 | 予定 |
|---|---|
| 10月14日 | ASML(オランダの半導体製造装置大手)の決算 |
| 10月15日 | TSMC(台湾の半導体受託生産大手)の決算 |
| 10月下旬〜 | 日本企業の4〜9月期決算が本格化 |
AIは本当に稼げるのか。
今週、その疑いが一段と大きくなった。
答えの一部は、来週の決算に出る。
私の持ち高は、日経レバ140株と、信用多めのソフトバンクG。
どちらも、AIが元気でないと困る。
分散という言葉を、私はいつ覚えるのだろうか。
連休中は、相場を見ない。
自分のことを肝臓だと思って、休む。



※本記事は私個人の投資記録であり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。数値は記事作成時点で確認したものです。相場の見方はあくまで個人の印象であり、投資の最終判断は、各自の責任で行うものです。








